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地球を救うDVD映画「アザース」 [サスペンス]

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<2014年度信州なかのバラ祭り>
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 アザース

THE OTHERS
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私はこの映画を見終わって、体中何かしらぐったりしたものを感じました。そして、霊というのは人間の頭の中の産物だとしておいて欲しいと願いました、事実そうなのですから。


登場人物は母親(ニコール・キッドマン)とまだおさない娘(姉)息子(弟)、それから使用人3人が主です。場所はチャネル諸島、ジャージー島、時は1945年です。


地図を広げてみればチャネル諸島はフランスとイギリスの間にある島で、どちらかと言えばフランスに近い島々であり、その中にジャージー島があります。イギリス領です。

舞台は貴族の館という、豪奢な造りですが年代を感じさせる建物の中で繰り広げられる出来事です。
母親に扮しているニコール・キッドマン、彼女の喜怒哀楽の表情を見るだけでも、この映画は見る価値があるのではと思います。


最初から、母親の叫び、その目に、表情に指先に恐怖を表しながら、また再度絶叫です。普通の人の絶叫なら何も驚きはしませんし、むしろ滑稽ですが、これがニコール・キッドマンの手にかかるとこちらにも恐怖が伝わってきて、これから起こる幕開けが興味シンシンとなります。
叫び声の原因は彼女の夢の中の恐怖でしょう。
 

さて、次の登場は使用人に雇うミルズ(年配家政婦)、タルト(老人庭師)、リディア(若い家政婦)が入ってきました。彼らは即座に雇われました。以前ここで働いたことがあるというので。


この部屋ではカーテンを開けてはならないという決まりがあります。どの部屋も常に薄暗いのです。理由は子供2人は光アレルギーで、通常の太陽の光を浴びると、皮膚が炎症を起こし、腫れあがり、命を落としてしまうからです。母親はそれはそれは最新の注意を払っています。


母親は家庭教師の役割も果たし、毎日子供たちと聖書の読み合わせを行っていました。そして神を信じ子供たちにもロザリオをもたせ、お母さんがいない時、怖い目に遭ったらこのロザリオを握ってお祈りをしなさい、そうすれば神様は助けてくださると、さとすのでした。


ある日子供たちに、4つの冥界とは何? と問いただします。

子供は、永遠の罰を受ける地獄、煉獄、正しい人の天国、それからリンボと答えます。


リンボ、これはあまり聞き慣れない単語です。キリスト教の世界で、Limboとは地獄と天国の中間にあり、キリスト降誕以前の善人や洗礼を受けなかった幼児の霊魂が住む所と定義してあります。この映画はリンボを理解することが鍵なのです。


時々物音がするので、この建物の中に誰かいる。という疑いを持ちます。そして母親は昔のアルバムを発見します。そこには、子供、青年、老人達、いろんな人が写っていますが、それはどうしたことか、みんな眠っているようなのです。家政婦に聞いてみました。以前ここに住んでいたという年配の家政婦です。


彼女は答えました。これは死者集と言って、19世紀にはよく作られたもので、愛する人が亡くなった場合、このアルバムの中に魂が生き続けるように死者の写真を撮ってアルバムに収めておくと言うのです。喪失の悲しみは人に妙な行動をとらせるものです。


若い母親は勿論、「気味が悪いから捨てて!」と言います。
年配の家政婦は「はい、奥様」と言いつけに従います。言い忘れましたが、若い家政婦は口がきけません。ですから、始めから最後までしゃべりませんでした。


また、時々変な物音がします。母親は今度猟銃を持って、二階に上がっていきます。目には見えないけど確かに誰かいる!


ある日、起きてみると家中のカーテンが全て取られていました。母親は大変怒りました。子供が死んでしまうからです。そして即刻、使用人達を家から追い出しました。使用人がカーテンを取り除いたと思ったのでしょうか?事実はよくわかりません。


実は使用人3人とも写真があり、1898年、半世紀も前に結核で亡くなっていたのです

そして実は若い母親は恐怖のため2人の子供を殺し自分も死んでいたのです。物音がしていたのはこの家に越してきた、この世の家族、現実の家族だったのです。
何というどんでん返しでしょう。
最後に子供たちはこんな事を言っています。

This house is ours...
This house is ours..
No one can make us leave this house.

母親と子供たちは、天国にも地獄にも行かずここにずっといるということでしょうか。
誰も私達を立ち去らせることは出来ないと言っています。

最後に The Others の意味ですが,
語尾にSが付くとこんな意味になってしまうのですね。知りませんでした。知らない人はどうぞ辞書を引いてみてください。きっと忘れられなくなりますよ。答えは、死後の世界、あの世です。



監督     :アレハンドロ・アメナーバル
脚本     :アレハンドロ・アメナーバル
製作     :フェルナンド・ボバイラ
        ホセ・ルイス・クエルダ
        パーク・サンミン
製作総指揮:トム・クルーズ
        リック・シュウォーツ
        ポーラ・ワグナー
        ボブ・ワインスタイン
        ハーヴェイ・ワインスタイン
出演者   :ニコール・キッドマン
        フィオヌラ・フラナガン
        クリストファー・エクルストン
音楽     :アレハンドロ・アメナーバル
撮影     :ハビエル・アギーレサロベ
編集     :ナチョ・ルイス・カピヤス
製作会社  :クルーズ/ワグナー・プロダクションズ
公開は、 2001年 スペイン、フランス、米国の合作です。




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