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世界を救うDVD映画「処女の泉」 [ベルイマン映画]

処女の泉
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2015年5月31日「バラ祭り」にて。
この上の写真は現在長野県中野市の毎年行われている「バラ祭り」のお気に入りの一枚です。
下の写真は今年の私の個人的偏見に満ちた傑作の一枚です。
6月20日まで開催しているようです。
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本題に入ります。
これは、スウェーデンの映画監督イングマール・ベルイマンのもとで製作された映画です。

題名の由来は、かわいがっていた娘の死んだ場所から、泉が湧き出てきたことです。

ベルイマン映画は人間の生きる根本的な問題に真っ正面から取り組んでいます。
そして見ている側にその問題提起をしています。

いずれにしても、このような問題の前で、見る側の私たちは、もしこのような渦中に自分がいたらどう対応したらよいかということを考えずには、いられない様になります。

話の内容を簡単に説明すると、
親もかわいがり、娘も甘えん坊で育った親子関係がありました。
親は敬虔な信者で、神を信じて神と共に生きることを生活のリズムとしていました。
そういう中世の時代の出来事です。

ある日、教会にロウソクを届けるという役目をその娘が負って、
お供を一人付け、馬に乗って出かけました。
ところが、途中で暴漢におそわれてしまいます。そして、棒で叩かれ死んでしまいます。

またある日、その暴漢は、事もあろうにその親に身ぐるみ剥いだ娘の服を売りに来ます。

親は娘の死を知り、逆上して怒り狂い暴漢を剣で殺し復讐をとげます。

その後、娘が森の中で死んでいるのを捜し当て、悲しみに沈みます。
そこで父親は神に誓いを立てます。
「どんなことがあろうとも、この手で娘の亡くなったこの場所に教会を建てます。」

するとその娘が死んだ場所から、不思議なことに水がわき出てきました。


あなたがこの両親の立場だったら、どういう行動をとりますか?


監督 :イングマール・ベルイマン
脚本 :ウラ・イザクソン
製作 :イングマール・ベルイマン
    アラン・エーケルンド
出演者:マックス・フォン・シドー
    ビルギッタ・ヴァルベルイ
    グンネル・リンドブロム
    ビルギッタ・ペテルソン
製作 :スウェーデン 1960年

世界を救うDVD映画「恥」 [ベルイマン映画]


shame
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昔、高校生の時テレビでベルイマンの映画を宣伝していたのをみた。その時の映像で海におびただしい程の兵士の死体がプカプカと浮かび、これ以上の地獄はないと思った。

映画の題名も監督の名前もよく知らず、一瞬見たテレビの映像とベルイマンという聞き覚えのない名前だけが記憶に残った。

そして最近DVDで借りた中に「恥」という題名の映画を観た。
これが昔、私が高校生の時見た映画だった。

多くの兵士が水に浮かんでいる様子は忘れられなかった。
何十年も前の映画だったが、映画の主題や表現の方法に古さは感じられなかった。

第一の印象は、戦争は自然も町も家も家族も破壊していくが、人間の心も破壊してしまうのだなあと思った。

破壊された心、人間性、ここからは何も良いことは生まれない。
戦争しているのは、戦争を動かしてる一部の政治家、豪族であってほとんどの人間は彼らの犠牲者になっている。



1966年,スウェーデン

監督:イングマール・ベルイマン
脚本:イングマール・ベルイマン
撮影:スヴェン・ニクヴィスト
出演:マックス・フォン・シドー(ヤーン)
   リヴ・ウルマン(エーヴァ)
   グンナール・ビョルンストランド(市長)
   ブリジッタ・ヴァルベルグ
   ハンス・アルフレッドソン
   ベント・エクルンド
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