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終末感を醸し出したメランコリア [SF]

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メランコリア Melancholia

世界の終末を思わせる作品というのはこれが初めてではない。
昔からこれに類するものはいろいろありました。


それはなんだか言ってみなさいと言われても、記憶の底に沈んでしまった断片しか
残っていないので、それはこれだと明確に表現できないのが残念だ。

メランコリーという言葉は、昔、その響きとエキゾチック性から、私はまるで女学生のようにその単語をもて遊んでいました。

終末感は例えば般若心経を読んでも新約聖書の終わりの方を読んでも、また昔テレビで見た「ミステリーゾーン」という番組でも味わえました。そこにマーラーの曲はうってつけですね。

ちょっと横道にそれますが、マーラーという人は極度に自分の死を恐れた人間で、だからあれだけ死の予感をする音色が醸し出すことができるのかなあと思います。


2億数千万年前にティラノサウルスが栄えて弱肉強食を繰り返していた時期、この期間もものすごく長くて人間の歴史など吹けば飛ぶように短いですね。

生物が生まれてから何億年も弱肉強食が続けられてきたのでそれが人間の時代になって
急になくなるとは考えられませんが、それは今の世界のニュースを見渡せば解りますよね。ここにも終末の臭いがします。

まあ、誰だって終末感は心の片隅にあって、いや頭の片隅にあって、なるべくそれに触れないようにして(どうせやってくるんだから)、人と仲良くなったり、ゲームに夢中になったり、山に登って下界を見下ろしたり、お金儲けに奔走したり、アイスクリームを楽しんだりしているのですね。(あまり残り時間を充実させたいという考えに凝らない方が良いかも)

私も終末が来たら、ジャスティンのように静かに心安らかに迎えたいです。


監督:ラース・フォン・トリアー
脚本:ラース・フォン・トリアー
製作:ミタ・ルイーズ・フォルデイガー
   ルイーズ・ヴェス
製作総指揮:ペーター・ガルデ
      ピーター・アールベーク・ジェンセン
出演者:キルスティン・ダンスト
    シャルロット・ゲンズブール
    キーファー・サザーランド


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