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世界を救うDVD映画「恥」 [ベルイマン映画]


shame
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昔、高校生の時テレビでベルイマンの映画を宣伝していたのをみた。その時の映像で海におびただしい程の兵士の死体がプカプカと浮かび、これ以上の地獄はないと思った。

映画の題名も監督の名前もよく知らず、一瞬見たテレビの映像とベルイマンという聞き覚えのない名前だけが記憶に残った。

そして最近DVDで借りた中に「恥」という題名の映画を観た。
これが昔、私が高校生の時見た映画だった。

多くの兵士が水に浮かんでいる様子は忘れられなかった。
何十年も前の映画だったが、映画の主題や表現の方法に古さは感じられなかった。

第一の印象は、戦争は自然も町も家も家族も破壊していくが、人間の心も破壊してしまうのだなあと思った。

破壊された心、人間性、ここからは何も良いことは生まれない。
戦争しているのは、戦争を動かしてる一部の政治家、豪族であってほとんどの人間は彼らの犠牲者になっている。



1966年,スウェーデン

監督:イングマール・ベルイマン
脚本:イングマール・ベルイマン
撮影:スヴェン・ニクヴィスト
出演:マックス・フォン・シドー(ヤーン)
   リヴ・ウルマン(エーヴァ)
   グンナール・ビョルンストランド(市長)
   ブリジッタ・ヴァルベルグ
   ハンス・アルフレッドソン
   ベント・エクルンド

地球を救うDVD映画「石榴坂の仇討ち」 [映画]

柘榴坂の仇討
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以前私のブログの中でご紹介した、
「途方もない使命感に誘われた若者達、桜田門外ノ変」(原作:吉村昭)なるものがありますが、それは、
水戸藩士の視点に立った映画でしたが、今回は彦根藩士の視点から捉えた映画です。
それがこれからご紹介する「石榴(ざくろ)坂の仇討ち」(原作:浅田次郎)です。


大老、井伊直弼(いいなおすけ)は朝廷の許しを得ぬまま1858年アメリカと通商条約を結んでしまった、その上、攘夷をけちらし吉田松陰の首もはねてしまった。
世に言う「安政の大獄」です。ために国中の幕府に対する反発はかつてない程、勢いを増してきた。
対外的には列強が徳川幕府ののど元まで迫ってきている。大老、井伊直弼の心境はいかばかりかと想像する。

井伊直弼は国中では赤鬼と称せられているが、「あたたかく風流で優しいお方」と評して、「おれは嘉門の守さまが好きだ、政(まつりごと)がどうあれ、茶、和歌、鼓(つづみ)に通じているお殿様が好きだ。」という。

この男、井伊大老の命を守る近習(きんじゅう)という役目を仰せつかり、お殿様を守ることに全精力を費やそうとしている。名は志村金吾(しむらきんご)。

3月3日は慣習となっていた上巳(じょうし)の節句にて井伊直弼は登城する予定であったが、その朝「大老襲撃の企てあり」との情報が入り家臣は登城を取りやめるよう進言したが、井伊直弼は大老としての役目を重んじ、それを圧して登城した。

すべて天命、天が逝けというならそれもよし、生きろというならそれもよしと、人生を達観した直弼の言葉は不穏を告げるかのようである。

人の命は天の差配によって決められている。

その時が来るまでは人は懸命に生きよということだ。

雪の降りしきる登城中、井伊直弼は水戸浪士らに命を奪われてしまう。
金吾は命に代えても殿を守ると心に決めていたがそれが果たせなかった。
これこそ断腸の思いというのだろう。

そして水戸浪士一味を捕えることが金吾に下された命令となった。
金吾の父母は自害、また金吾は妻を離縁しようとするが、
妻(セツ=広末涼子)は「ご本懐をやり遂げるまで、おそばに置いていただきます。」
と、まあなんとけなげな言葉だろう。
こういう言葉、心情が、かつての日本には生きていたのだ!

桜田騒動から13年たった。
金吾はいまだに水戸浪士を追っていた。しかしつぎつぎと捕えられ、
あと一人、佐橋十兵衛(さばしじゅうべい)を残すのみとなった。

金吾の友人、内藤は上手に明治維新を乗り切った。軍服を着た内藤は金吾に言う。

内藤)彦根藩などはもうどこにもないのだぞ!
金吾)侍はなくなってしまったわけではない。
   姿かたちは変わってもその心はどこにも生きている。

内藤の上司、秋本夫婦に、こんな会話がある。
夫)志村金吾の父母は自害した。金吾には切腹が許されなかった。一味を捕えるまでは。
  金吾は13年もの間、生き恥をさらさねばならなかった。
妻)お辛かったのはその人一人ではありますまい。
  ご本懐を遂げられた後は、その方はどうなされます?
夫)当然腹を切る。
妻)奥方はどうされます。
夫)あとを追うだろう。
妻)あなたは、その手助けをなさるおつもりですか?
このような女性の台詞を聞いていると、この時代の男も強かったが、女性も良妻賢母ぶりを発揮しているなあと思う。

新しい世を生きよ、ひたむきに生きるのも道だと金吾は秋本に諭される。

金吾が仇討ちを探し当てたその日、明治政府の布告がでて、仇討は禁止となった。

金吾は仇討ちの佐橋十兵衛の前でこう言う。
佐橋殿、時代は変わった、だが武士は変わることはない。 その心を持ったまま、この垣根を越えてはくれまいか?  生きてはくれまいか? わしもそうする故。

佐橋もそれを受け入れた。二人の心は13年間、時間が止まったように生きてきたが和解して新しい世を生きることになる。

監督     :若松節朗
原作    :浅田次郎
配役  
志村金吾   :中井貴一
佐橋十兵衛  :阿部寛
志村セツ   : 広末涼子
内藤新之助  :高嶋政宏
秋元和衛   : 藤竜也
井伊直弼  :中村吉右衛門

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地球を救うDVD映画「トランスフォーマー・ロストエイジ」 [映画]

トランスフォーマー ロストエイジ
Transformers: Age of Extinction
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子供時代にはやったトランスフォーマが映画の中で見らる。
初めて見たトランスフォーマと比べるとずいぶん進化したものだ。
しかし、車がロボットに変身したり、ロボットが怪獣になったり
部品の組み合わせを変えれば他のものになるという考えは変化していない。まあ、それがトランスフォーマーだ。

映画の舞台も、アメリカ、中国と世界を牽引している場所だ。

世界の子供達にもこの映画は歓迎されるだろう。第一、男の子は動くおもちゃが大好きだからだ。大人ももと子供だった。

心のゆくえも、主題がはっきりしていてわかりやすい。
勧善懲悪だ。しかし最後に我々を創造した創造主の所へ行くというくだりはおもしろい発想だ。さしずめ人間界であれば神の所へゆくというところだが、トランスフォーマーはどこへゆくのだろう?

昔から言われている「愛は地球を救う」は「映画は地球を救う」ということになりそうだ。そして私のタイトルにもあるように「地球を救うDVD映画」につながっていく。

どんな映画もこれにつきるだろう。一見、別の方向を目指しているように見えても、それは結論に達するための回り道だ。



監督 :マイケル・ベイ
脚本 :アーレン・クルーガー
製作 :ドン・マーフィ(英語版)
    トム・デサント(英語版)
    ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
    イアン・ブライス
総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
    マーク・ヴァーラディアン
    ブライアン・ゴールドナー
出演者:マーク・ウォールバーグ
    ニコラ・ペルツ
    ジャック・レイナー(英語版)
    ケルシー・グラマー
    T・J・ミラー
    ソフィア・マイルズ
    李冰冰
    スタンリー・トゥッチ
    韓庚
    タイタス・ウェリヴァー
音楽 :スティーブ・ジャブロンスキー
主題歌:イマジン・ドラゴンズ[1]
    「Battle Cry」
撮影 :アミール・モクリ
編集 :ウィリアム・ゴールデンバーグ
製作 :ディ・ボナヴェンチュラ・ピクチャーズ
     ハズブロ
     China Movie Channe[2]
     Jiaflix Enterprises[2]
配給 :パラマウント映画
公開 :2014年
製作国:アメリカ合衆国
    中国


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