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地球を救うDVD映画「デビッド・ゲイルの人生」 [サスペンス]

THE LIFE OF DAVID GALE
 デビッド・ゲイルの人生
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一本木のモモバラ.png
<信州中野バラ祭り>

2003年にアメリカ合衆国で作られた映画です。
今ネットで500円で購入できるDVD映画です。

映画の題名を「デビッド・ゲイルの人生」と
訳してもいいでしょうか。

ゲイルは自分の意思をこの世に残すために
あることを企て実行して死にました。
全てが計画的です。

哲学という人間の生死を研究する学問を修めた人の
最後の行動がこのことだったのかと思うと、
ゲイルの人生を垣間見たくなります。


始めに、この映画の主な登場人物を紹介します。

デビッド・ゲイル に扮する ケヴィン・スペイシー
ビッツィー     に扮する ケイト・ウィンスレット
コンスタンス   に扮する ローラ・リニー
ザック       に扮する ガブリエル・マン


簡単に登場人物を説明すると、
ゲイル   は 主役で元大学の哲学教授で死刑になります。
ビッツィー は 新聞記者でゲイルの手記を取材する役目で
        後半ゲイルに同情します。
コンスタンスは ゲイルと志を同じくする仲間です。
ザック   は よきビッツィーの助手です。


さて、本題に入ります。

あと4日で死刑を控えた男が、どんな風に生き、どんな風に人生の幕引きを行うのか
記録してもらいたいと、ビッツィーを名指しで刑務所に呼びます。

ゲイルは日頃大学で教鞭を執る傍ら、死刑廃止を強く世に訴える
活動家でもあります。

大学で学生を前に、こんなことを話しています。

自分の心の中を正直にじっくり見つめて、どんな夢を自分は描いている?
金満家? 孤島の人? 世界的な名声?

夢は非現実的でなければならない。それは得られたらたちまち興味が失せるからだ。

欲望を維持するには、永遠に自分の求める対象を手に入れてはならない、だって、必要なのはそれ自体ではなく夢みることだからだ。

パスカルは言っている、「人間が幸福なのは夢を見るときだ。」
身近な例で言えば、欲しいもののカタログを見ているときが幸せでしょう。

獲物は仕留めるより、追うのが楽しい。
願い事は実現したとたん、どうでもよくなるでしょう。

欲望に生きていては幸せになれない。

生活の中で、ちょっとしたときに見せる理性、ちょっとした誠意で人間性の価値が出る。

まあ、こんなことを話しています。


ゲイルはテレビ討論会で知事と「死刑廃止」について、激論を交わす。そして、有名人になる。

また、学生の落第させたという腹いせから、レイプ事件にはめられ訴えられたりもする。
それが元で妻子とは別居、離婚となる。

ゲイルと志をともにする女性コンスタンスと親交を重ね、
ひょんなことから彼女は余命幾ばくもない白血病だと知らされる。

コンスタンスはその事実をひた隠しにしていたが、
症状が出て病院でそれを知ったゲイルはショックを受ける。

ゲイルは、彼女が残りの人生を「死刑廃止」に全力を捧げていることに心を寄せ、また彼は家族を失ってしまったこともあり、次第にコンスタンスに接近し、一計を案じる。

これは、この映画を見ている方もだまされてしまうという企てで、手が込んでいる。最後のどんでん返しでそのことがわかるが、わかったときは後の祭りである。ビッツィーも悔し涙にくれる。

さて、その真相を聞きたくない人は、ここでこの画面を消してしまった方がいいでしょう。でも、聞きたい人は、つぎを読んでください。

コンスタンスは服毒自殺をします。そして、死んだ原因はゲイルにレイプされたからだと細工をします。それを証明する証拠も残します。そしてこの事件の一部始終を撮影したビデオも残します。

裁判所はレイプ事件を立証したとし、ゲイルを死刑にします。

死刑の終わった後、真相のビデオが公表されます。

ねらいは、世の中には犯人でない人が犯人にされる「えん罪」もあり得ることを
実証したかったのです。

そして、 「死刑廃止」を身をもって訴えたかったのです。

あなたは「死刑廃止」に賛成ですか? 反対ですか?




監督   :アラン・パーカー
脚本   :チャールズ・ランドルフ
製作   :ニコラス・ケイジ
      アラン・パーカー
製作総指揮:モリッツ・ボーマン
      ガイ・イースト
      ナイジェル・シンクレア
音楽   :アレックス・パーカー
撮影   :マイケル・セレシン
編集   :ジェリー・ハンブリング




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