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63歳の心意気「世界最速のインディアン」 [映画]

世界最速のインディアン The World's Fastest Indian
CIMG6458.JPG

あのマシンがどれだけのスピードを出せるか この世をおさらばする前に試したい。


これが、バート・マンローの老境に入ってからの願いだった。
生まれは、ニュージーランド、狭心症と前立腺肥大の持病をもち、
バイクが好きで87km/時が最初の記録、改良に改良を重ね、
創意工夫でしかも自分一人で最高のスピードを出すバイクを作りあげた。


医者からは「今度発作が起きたらこの薬を飲んで」とニトログリセリンを服用。

マシンの名前はインディアン、出場させる場所はアメリカ、マサチューセッツ州のスプリングフィールド、ボンヌヴィル塩平原、昔湖だったが干からびて地面が平となる。
ここでは可能な限り思い切りスピードが出せる。


充実した5分間は、それは一生に勝る充実した時間だ。
人生なんてあっという間だ。また、危険というものは人生に味をつける。
リスクを恐れていたらイカン、そうじゃないと生きていてもツマラン。

それが生きるってことだ。夢を追わない人間は野菜と同じだ。
どんな野菜? キャベツだ。
これも彼の信念である。

この歳で立っていられるだけで御の字だ。
やる時にやらないと、後悔してしまうからな。

なぜ、マシンに乗るの?
いい質問だ、乗ることに意味があるんだ。

人間は草に似ている、春が来ると元気に伸びて、
中年を迎えて実り、秋風が吹くと枯れ尽きて、
もう二度と生きられない。
人間も草と同じ、死んだらそれで終わり。


顔はシワだらけだが、心は18歳だ!
スロットルを開いて突っ走る、ただそれだけだ。
一度でいいから321km/時の壁を破りたい。
そうしたら、大人しくニュージーランドへ帰るよ。
年寄りは隅に引っこんでひっそり死ねばいいと思っているんだろうが、
このバート・マンローは、まだまだ死なんぞ!


一か月前に出場登録すること、年齢制限、マシンの安全性もおぼつかない、これでは出場の許可を出せないと審査員は厳しく迫るが、会場に来た応援者の助けもあって出場可能となった。

「規則は大事だが、時としてそれは曲げる必要もある」との見解、
バートも会場の応援者も大喜び、これで25年間の夢がかなった。
みんなの厚意に報いたいとハッスルする。
さすがアメリカ、自由の国アメリカだ。
規則は人間を縛るものではない、人間を活かすためのものだ。


バートはここでなんと、324km/時を出したのだ。


何もかも忘れて、自分の好きなことに打ち込むのだ、
それが天職となったら最高だ、
しかし、
望み通りできなくて、のたれ死にしても悔いはないだろう、
自然はにっこり微笑んで手をさしのべてくれる。
よくやったねと。

最後にこう表示される。

 1000cc以下の流線型マシン部の1967年の記録は今も破られていない。

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Burt's 1967 record for streamlined

motorcycles under 1000cc's

still stands
.

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監督:ロジャー・ドナルドソン
脚本:ロジャー・ドナルドソン
製作:ロジャー・ドナルドソン
   ゲーリー・ハナム
製作総指揮:稲葉正治
      チャールズ・ハナー
      深沢恵
      井関惺
      バリー・M・オズボーン
出演者:アンソニー・ホプキンス
    ダイアン・ラッド
    アーロン・ジェームズ・マーフィ
音楽:J・ピーター・ロビンソン
撮影:デイヴィッド・グリブル
編集:ジョン・ギルバート

公開:ニュージーランド 2005年10月13日
   アメリカ合衆国  2005年12月7日
   日本       2007年2月3日
製作国:ニュージーランド
    アメリカ合衆国


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