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地球を救うDVD映画「見知らぬ乗客」 [サスペンス]

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 見知らぬ乗客

Strangers On A train
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この映画の中で、スワップ「交換する」という言葉がよく出てくる。
これがキーワードだ。スワップマーダー、すなわち交換殺人だ。


「世の中には殺したい人間が一人くらいはいるものだ。動機があるから捕まる、見知らぬ二人が偶然に会って、互いに相手の殺人を請け負って赤の他人を殺す。」と、遊び人のブルーノが列車の中で話し出す。


この映画が作られたのは今から63年も前だ。今でこそ交換殺人と言う単語は誰もが知っているが、63年前に交換殺人の方法を考えた原作者のパトリシア・ハイスミスはすごい。その後この種の殺人をテーマに作られたサスペンスはどれだけ作られただろうか?


この交換殺人を遊び人のブルーノはテニスプレイヤーのガイに冗談半分に話す。
ブルーノは、うとましかった父親を、ガイは離婚相手ミリアムを請け負う、という構図が出来上がる。


偶然列車の中で会った二人であるが、交換殺人の話はガイは全くの冗談で捕らえ、
ブルーノは本気で考えていた。二人の別れ際に、ブルーノはガイに同意を求める。


ブルーノ(遊び人)=「僕の考え気に入ってくれたかな?」
ガイ(テニス選手)=「もちろん、完璧なアイデアだ」


ガイのこの軽い受け答えが後でとんでもないことに発展してしまう。
ガイは冗談で話を合わせただけなのに、ブルーノは早速その話を実行してしまったのだ。


ある日、ミリアムが友達と夕方、遊園地へ遊びに行った時、後をつけ、すきを見て絞殺した。それをガイに報告に行くが、ガイはあまりに突飛なことであったため怒って追い返した。ガイは事の重大さに気が付いた。


ガイは上院議員の娘アンと親しく交際していたので、話がこじれてくるのを恐れた。しかしアンとの関係は互いに相思相愛の間柄で、アンも危険が及ぶことを心配していた。


夜9時30分のアリバイが実証されない限り警察はガイにまとわりつく。


また、ブルーノも交換殺人の約束を守らないガイを責めてきた。ブルーノはガイに拳銃と父の家の鍵を送ってきた。早くこれで父親を始末しろというのである。


ある夜、ガイはブルーノの父親に事の顛末を打ち明けようと出かけた。彼の家に着いて、鍵を使って父親の部屋までたどり着いた。実際そこにいたのはブルーノだった。ガイの真意を確かめたかったからだ。ガイが父親を殺す意思がないことを認めると、ブルーノは反撃に出た。「後悔するぞ!!」と、ガイをおどす。


ブルーノはガイのライターを殺害現場に落としておくことによって、ミリアム殺害の犯人をガイになすりつけようとした。


ブルーノはメトカフの遊園地に到着したが、誤ってライターを側溝に落としてしまう。大事な決め手となる証拠品だ。彼は焦って手を側溝に入れるが、届かない、また焦る。


ガイの方は丁度テニスの試合をしており、互いに接戦だった、しかし3セットで試合を勝利して、遊園地に行って自分のライターを取り戻さなければならない。でないと、犯人にされてしまう。


ヒッチコックの一流の手法がここに見られる。ライターを拾えないブルーノ、早く勝たないと時間が無いガイ、この2つのせめぎ合いを見せることによって、緊迫感を一層高めている。


ガイはすべてを恋人のアンに告白した。アンはガイを信じて事の決着を待つ。


遊園地にガイ、ブルーノ、刑事がそろう。ガイとブルーノは回転木馬のメリーゴーランド上で、とっくみあいの喧嘩になる。刑事は拳銃を抜き発砲した。それが、回転木馬の操作人に当たってしまった。


その時、操作棒が放置されてしまったせいか、回転木馬は異常な早さで回転し始めた。乗客、子供は叫び声をあげ、一瞬のうちに阿鼻叫喚の地獄に変わった。


ある勇敢な老人が回転木馬の下をくぐって操作棒にたどり着きそれを直そうとしたが、事もあろうか、回転木馬が、怒濤の勢いで回転し、ぶっ壊れてしまう。


回転は止まり、ガイは助かったが、ブルーノは木馬の下敷きになってしまった。みんなはブルーノに近寄った。ブルーノは最後までガイを犯人に仕立てようとした。が、ライターがブルーノの手から落ちるのを見て刑事は犯人はブルーノだと認めた。これで一件は落着する。


ガイはアンに電話をする、心配していたアンを安心させるためだ。このときのアンの笑顔はすばらしい。この映画の締めくくりに最高のポイントである。


このDVDは、字幕を英語にしてみると、意外にそれほど難しくない英単語で構成されている。最後の所などは、

Yes,operator,yes,
Of course, I'll be there!
Guy will be back tomorrow!
He wants me to bring him some clothes,

などと、中学生でも分かる英語だ。でもしゃべっている英語を聞いてもよくわからない。こういうもので勉強すれば英語ができるようになるでしょうか?


ガイ・ヘインズ   :ファーリー・グレンジャー
ブルーノ・アントニー: ロバート・ウォーカー
アン・モートン   : ルース・ローマン
監督:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:レイモンド・チャンドラー
   チェンツイ・オルモンド
原作:パトリシア・ハイスミス

これは1951年の米国制作です。



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