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世界を救う映画 「ツレがうつになりまして」二人の優しい風が私たちの心まで吹いてくる。 [映画]

「ツレがうつになりまして」
深紅のバラ.jpg
初めにマーラーの音楽が流れた。
映画は二人が住んでいる家を映し出していた。

この曲を初めて聴いたのは「ベニスに死す」の映画のクライマックスのところでだった。
それと共に、その時の美少年の面影も思い出した。もう数十年も前のことだ。

人生の全てを知り尽くしたような音楽、
これがマーラーの交響曲第5番だと知ったのは、
聴いてからずいぶんたってからだった。

横道にそれてしまった。
「ツレがうつになりまして」の話にに戻る。
イグアナがノソノソと家の中を歩き回る。
私もペットとして飼いたいものだ。

夫はコンピュータのソフト会社のサラリーマン。
妻は趣味が高じてマンガを描いて投稿しているようだ。
「つげ義春」のマンガを読んでいる。

私も40年ほど前つげ義春のマンガを読んでいた。
特に「ねじ式」などはこれからのマンガとして異質のものを感じた。
また横道にそれた。

うつは心の風、いたずらに不安がることはない。
二人はお互いにお互いを思いやり、「富めるときも、貧しきときも
お互いに、相手を思いやって、、、、、」
これこそが夫婦だと思う。若い二人の優しさに感動する。

「タイスの瞑想曲」、「トロイメライ」もすばらしい。
妻との小さな言い争い、夫は世界から取り残された感じを受ける。夫は風呂場に行って自殺しようとするが、妻に発見され止められる。
イグアナは二人の全てを知っているような哲学者のような顔をして見守る。

教会で同じ時に結婚した夫婦と同窓会と称して、毎年みんなに近況を発表し合う。

その時妻は「私の隣にツレがいてくれて本当に良かった」と述懐する。
また「人は誰でも、どんな時でも自分の生きていることを誇りに思う」ともいう。

最後の次の言葉は感動ものだ。
二人が天気の良い日に縁側にたたずんでいる。そして、

風が気持ちいいね。 ツレはこれからも宇宙カゼとつきあい続けるだろう。 でも、どんな夜も明けない夜はない。 たとえ明けた空が曇りだとしても、 夜よりはずっと明るいのだから。

二人の優しい風が私たちの心まで吹いてくる。

配役:宮崎あおい
   堺 雅人
原作:細川貂々(ホソカワテンテン)
監督:佐々部 清
東映




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