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理想の先生「いまを生きる」 [映画]

いまを生きる

Dead Poets Society


これはアメリカ合衆国の話である。
一見、イギリスのような錯覚に陥ったが紛れもなくアメリカのもの
KINGS ENGLISHの風貌が現れても不思議ではない。


ここにはアメリカの詩人、ホイットマン、ソロー、フロスト
イギリスの詩人、テニソン、シェリー等々、有名どころの
詩の一節が披露される。

詩はその人の情緒のエッセンス
従って詩情を命の糧として生きている人もいる。

赴任してきてクラスを持った先生ジョン・キーティングは、
情熱を持って生徒に接した。そして詩の神髄を諭した。

例えばこんなエピソードがある。
キーティングは授業中に突然机の上に立って宣言する。
「私はこの机の上に立ち、思い出す。
つねに物事は別の視点で見なければならないことを!
ほら、ここからは世界がまったく違って見える」。


先生は一人一人の個性を重んじ、一人一人の立場に行って話をされた。
これほど懸命に教育を考える先生は少ないだろう。また、これほどの
先生も理想論のようだ。現実には無理っぽい。

現実には居ない先生も、詩人達は実際には存在したので、彼らの詩を
をひもとけば、その精神は伝わってくるだろう。

学校生活、規律と自由と尊重の中で彼らは、個性を発揮しながら生きて
いたが、突然悲劇が起こる。

これは、若さ故の過ちと言える。
親の願いと、自らの生きる道での葛藤。もう少し辛抱して生きていたら
きっと、乗り越えられたのに、あまりに短絡とも言えるが、詩情を
生きる糧として生きている精神には耐えられないのかも知れない。

日本にもこれに似た物語が有り自らの行き詰まりを見せている。
それは、「孝なれば忠ならず、忠なれば孝ならず」と、板挟みである。

映画の最後に、校長に反して生徒達が去って行くキーティング先生の精神が
自分たちの中に生きていると示すことができたのは、先生にとって
報われただろう。学友の死を乗り越えられるというサインでもあった。



監督 :ピーター・ウィアー
脚本 :トム・シュルマン(ドイツ語版)
製作 :スティーヴン・ハーフ
    ポール・ユンガー・ウィット
    トニー・トーマス
出演者:ロビン・ウィリアムズ
    ロバート・ショーン・レナード
    イーサン・ホーク
音楽 :モーリス・ジャール
撮影 :ジョン・シール
編集 :ウィリアム・アンダーソン
製作国:アメリカ合衆国
公開 :1989年



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