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世界を救うDVD映画「日本のいちばん長い日」昭和42年度版 [映画]

日本のいちばん長い日
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大宅壮一 編の「日本のいちばん長い日」が映画化されたのは、
1967年(昭和42年)、戦後22年たってからであった。
今から48年ほど前、東宝によって製作・配給された白黒の
日本映画である。この時の陸軍大臣は三船敏郎が扮した。


この映画は8月14日正午から、日本の進むべき道を政治家等が
決めた24時間の様子をまとめたものである。

簡単に言ってしまえば、ポツダム宣言を受諾して、終戦のため
天皇の発する公文書(=詔勅)をみんなで考えまとめ、それを
天皇が自ら読んでレコード盤にし、8月15日正午に玉音放送
として国民全体に聴かせようとしたことである。勿論
その流れはスムーズではなく、政治家の意見の相違、軍部の
葛藤などを時間に沿って描いてある。

映画の中で当時の若い将校達の切迫した状況が知れる。
例えば、井田中佐(=高橋悦史)が近衛師団長に戦争続行を説得するくだりで、

「現に今も飛行基地から敵の機動部隊を目指し特攻機は帰らぬ戦いを続けております。本土決戦も行わずこんな中途半端な形で戦争を止めるなら我々は前線で散った三百万以上の英霊をことごとく欺いていたことにならないでしょうか?  最後の一兵まで戦うならともかく天皇が止めると言われるからその命令を守って止める、聞こえはいいがこれは一種の責任逃れです。 国民はこの軍の態度を打算的でご都合主義のこの軍の態度をいったいどう思うでしょうか? 今こそ全ての軍人は死を賭して立つときであり、近衛師団はその中核となるべきです。 どうか閣下のご決意を。」

これは意気込みはよく解るが、このように考えたのは軍部上層部の一部の人間で、国民の多くは一日も早くこんな戦争は止めたかったのだろう。平和で安心してできる生活が一番だ。


最後の所でこの太平洋戦争で被った数字をまとめている。
1)兵士として参加した日本人=1000万人
  (日本人男子の1/4)
2)戦死者         =200万人
3)一般国民の死者     =100万人

今私たちはこのようなおびただしい同胞の血と涙と汗で
あがなった平和を確かめ、日本と日本人の上に再びこのような
日が訪れないことを願うのみであると結んでいる。

戦争を知らないで生まれた私たちは、貴い犠牲の上に今の 平和があることを自覚して生きよということである。

監督 :岡本喜八
脚本 :橋本忍
原作 :大宅壮一
製作 :藤本真澄
    田中友幸
出演者:三船敏郎
    加山雄三
    黒沢年男
    佐藤允
    中丸忠雄
音楽 :佐藤勝
撮影 :村井博
編集 :黒岩義民
公開 :1967年8月3日
配役 :
内閣
鈴木貫太郎男爵(内閣総理大臣) - 笠智衆
東郷茂徳(外務大臣) - 宮口精二
米内光政(海軍大臣) - 山村聰
阿南惟幾(陸軍大臣) - 三船敏郎
岡田忠彦(厚生大臣) - 小杉義男
下村宏(情報局総裁) - 志村喬
石黒忠篤(農商務大臣) - 香川良介
広瀬豊作(大蔵大臣) - 北沢彪
松阪広政(司法大臣) - 村上冬樹
豊田貞次郎(軍需大臣) - 飯田覚三
大臣 - 山田圭介
大臣 - 田中志幸

官邸
迫水久常(内閣書記官長) - 加藤武
木原通雄(内閣嘱託) - 川辺久造
佐藤朝生(内閣官房総務課長) - 北村和夫
佐野小門太(内閣理事官) - 上田忠好
鈴木一(総理秘書官) - 笠徹
小林海軍軍医 - 武内亨
首相官邸警護の巡査 - 小川安三

外務省
松本俊一(外務次官) - 戸浦六宏
大江晃(電信課長) - 堤康久

宮内省
石渡荘太郎(宮内大臣) - 竜岡晋
加藤進(総務局長) - 神山繁
筧素彦(庶務課長) - 浜村純
佐野恵作(総務課員) - 佐田豊

情報局
川本信正(情報局総裁秘書官) - 江原達怡

陸軍関係者[編集]

陸軍省
若松只一中将(陸軍次官) - 小瀬格
吉積正雄中将(軍務局長) - 大友伸※[4]
荒尾興功大佐(軍事課長) - 玉川伊佐男
井田正孝中佐(軍務課員) - 高橋悦史
椎崎二郎中佐(軍事課員) - 中丸忠雄
竹下正彦中佐(軍事課員) - 井上孝雄
畑中健二少佐(軍事課員) - 黒沢年男
小林四男治中佐(陸軍大臣副官) - 田中浩

参謀本部
梅津美治郎大将(参謀総長) - 吉頂寺晃

第一総軍
杉山元元帥(司令官) - 岩谷壮

第二総軍
畑俊六元帥(司令官) - 今福正雄
白石通教中佐(参謀兼司令官副官) - 勝部演之

東部軍
田中静壱大将(司令官) - 石山健二郎
高嶋辰彦少将(参謀長) - 森幹太
不破博大佐(高級参謀) - 土屋嘉男
稲留勝彦大佐(参謀) - 宮部昭夫
板垣徹中佐(参謀) - 伊吹徹
神野敏夫少佐(参謀) - 関田裕
塚本清少佐(司令官副官) - 滝恵一

近衛師団
森赳中将(第一師団長) - 島田正吾
水谷一生大佐(参謀長) - 若宮忠三郎
渡辺多粮大佐(歩兵第一連隊長) - 田島義文
芳賀豊次郎大佐(歩兵第二連隊長) - 藤田進
古賀秀正少佐(参謀) - 佐藤允
石原貞吉少佐(参謀) - 久保明
大隊長 - 久野征四郎
宮城衛兵司令所の伍長 - 山本廉
徳川侍従を殴る師団兵 - 荒木保夫
師団兵 - 桐野洋雄
師団兵 - 中山豊

児玉基地(陸海混成第27飛行集団)
野中俊雄大佐(飛行団長) - 伊藤雄之助
児玉基地副長 - 長谷川弘
少年飛行兵 - 大沢健三郎

横浜警備隊
佐々木武雄大尉(隊長) - 天本英世

航空士官学校
黒田大尉 - 中谷一郎

憲兵隊
NHK愛宕山スタジオ警備の憲兵中尉 - 井川比佐志




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