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頼もしいリーダー達「超高速!参勤交代」 [映画]

超高速!参勤交代

参勤交代は江戸時代、1635年 江戸幕府が全国の大名を統制するためにもうけられた政策だ。これを行うことによって大名の財政を圧迫させたが、交通の発達や文化の交流として時代に貢献している。

この映画の中では磐城国の小藩・湯長谷藩の藩主・内藤政醇が登場し、田舎大名が実直にこれをこなし地域の人間が平和に幸せに生きていけるよう、模範的な大名ぶりを披露している。

時代を超えて、人々のリーダーなる者はこのような人がいいと、万民が賛成できる善い人のイメージが備わっている。

映画の出だしは、やっと重荷の参勤交代が終了して、ヤレヤレとみんな気が楽になった事から始まる。次の参勤交代までにはあと一年半あるということだ。

ところが、休みもままならないところへ、飛脚が到着し、今すぐもう一度参勤交代をせよ、との命令が届いた。

理由は、この藩で金が採れるのにそれを申告しなかったということだ。これには、裏があって幕府の重臣があらぬ疑いをかけ参勤交代を行わせ、藩を取りつぶそうという意図があった。

藩内で協議が行われ、実直な殿様は、幕府の考えは解ったが、これを実直に実行し幕府に申し開きをするのだ、との考えにまとまった。

就いてはこれを実行するために、家老職にあった相馬兼嗣に知恵を出させこの無理な参勤交代を実行させようとした。

これが、映画の題名の超高速!参勤交代である。

要は、要の関所を通るだけで道のりを省略させ、山越えをし、また行列の人数も足りないので、他藩の行列を借りたり、また即席の行列を雇ったり、見せ場の宿場には2度行列することによって、大きな行列だと思わせたり、とにかく5日間で江戸に到着するよう画策する。

途中で得た女郎を自分の側室にするという人間的な殿様の横顔もうかがえる。

今現在、民主主義が最上の方策と思われるが、その時代時代に合った人々の納得する方策はまだあったのだと思わせる節がある。

人々のリーダーとして、質実剛健、人民愛に深く、人々に慕われる人間。目標を実現させるために突き進む勇気と力、あるべき姿を実現させる推進力。今は存在しないそんなリーダーがいたらいいなあと思わせる映画であった。


キャスト
内藤政醇(湯長谷藩主):佐々木蔵之介
お咲(飯盛り女):深田恭子
雲隠段蔵(抜け忍):伊原剛志
荒木源八郎(湯長谷藩士):寺脇康文
秋山平吾(湯長谷藩士):上地雄輔
鈴木吉之丞(湯長谷藩士):知念侑李(Hey! Say! JUMP)
増田弘忠(湯長谷藩士):柄本時生
今村清右衛門(湯長谷藩士):六角精児
徳川吉宗(征夷大将軍):市川猿之助
松平輝貞(老中首座):石橋蓮司
松平信祝(老中):陣内孝則(特別出演)
相馬兼嗣(湯長谷藩家老):西村雅彦
内藤政樹(磐城平藩主):甲本雅裕
琴姫(政醇の妹):舞羽美海
徳川宗翰(水戸藩主):前田旺志郎
夜叉丸(隠密頭):忍成修吾
高坂小太郎(隠密):冨浦智嗣
瀬川(湯長谷藩江戸家老):近藤公園
虎之助(隠密):和田聰宏
茂吉(農民):神戸浩

スタッフ
製作総指揮 - 大角正
企画 - 深澤宏
プロデューサー - 矢島孝
監督:本木克英
脚本:土橋章宏
音楽:周防義和
主題歌:塩ノ谷早耶香「Like a flower」
撮影:江原祥二
照明:林利夫
美術:倉田智子
録音:山本研二
整音:岸田和美
編集:川瀬功
製作・配給:松竹
製作プロダクション:松竹撮影所
製作:「超高速!参勤交代」製作委員会(松竹、テレビ東京、博報堂、ケイファクトリー、松竹ブロードキャスティング、講談社、キングレコード、福島民報社)

受賞
第38回日本アカデミー賞(2014年)[11] 優秀監督賞(本木克英)
優秀脚本賞(土橋章宏)
優秀主演男優賞(佐々木蔵之介)




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