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「日本の悲劇」仲代達矢と北村一輝 [映画]

日本の悲劇2
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最初の「日本の悲劇」として、挙げられたのは
戦後一所懸命、戦中戦後を生きてきた母親が、
子供に見捨てられるという孤独感から自殺を
したことでした。

今回は、平成の世にあって、生活習慣病に
見舞われた老人(仲代達矢)が、孫を腕に抱き久々に
笑顔を見せていたが、何十年も連れ添った
妻が買い物中スーパーで倒れ病院に搬送される。

妻は数日後にあっけなく他界してしまう。
息子は会社の残業苦から会社を退職し、
妻子からも離れ、父の介護をする。

生活の窮乏から離婚の話も出、そこへ
東北の津波災害に見舞われる。

息子はハローワークに通いながら、父親の
面倒を見、父親の年金で暮らしている。
月6万円のやりくり、命がつながる最低
金額だ。

そこで父親(=仲代達矢)は現状に絶望し
一週間飲まず食わずで死のうと。
あるはかりごとを腹に、死ぬことを決心したからだ。


妻の位牌と共に一室にこもり
扉を釘で打ち付け、外からの侵入を避けた。
もし開けようとしたら中でノミを喉に刺し
自殺すすると言い放ち。

日にちが過ぎ、息子(北村一輝)も声を張り上げ父親に
泣きながら懇願した。出てきてくれと。
(ここには今までなかった北村一輝がいた)

数日後、テーブルの上に父親の遺影が
たっている。
息子は、そそくさと朝食を済ませ
ハローワークへ出かける。

映画の最後に次の数字が表示される。

年間自殺者27,766人(2012年)、非正規雇用率50パーセント以上(正社員に対して)、最近では「無縁死」「就活自殺」という新たな死が報じられ、うつ病患者数100万人を越えているといわれる。
日本の政治、経済、教育活動の結果として、うつ病患者100万人を発生させたと言える。
これが日本の悲劇だ。


監督:小林政広
脚本:小林政広
製作:小林直子
出演:仲代達矢 (不二男)
   北村一輝 (義男)
   寺島しのぶ(ともこ)
   大森暁美 (良子)
撮影:大木スミオ
編集:金子尚樹
製作:モンキータウンプロダクション
配給:太秦
公開:2013年8月




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