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一生着続けられる服を作る!「繕い裁つ人」 [映画]

映画 「繕い裁つ人」 CIMG8044.JPG

繕い裁つ人、これは洋服の仕立屋さんのことだ。

私は今まで何回か洋服屋さんに行って、オーダーメイドのスーツを作ってもらったことがあるが、そういう仕立て屋さんにも、それぞれドラマがあるのだろう。

映画では祖母が始めた洋服屋さんの後を継いで、地道に仕立てをする人がいた。先代の仕事に対するこだわりをも引き継いで、一生着られる服をつくるという試みだ。

着る人に寄り添って作られている服、
一針、一針心を込めて作る。

その人の人生と10年、20年寄り添っていく
これ以上の幸せはないと市江(いちえ=中谷美紀)は思っていた。
そこへ、その服をブランドにしないかと話を持ちかける男がいた。彼は藤井さん(=三浦貴大)という人で、市江が作る服を見て
ハッとしたという、「自分は本当に服が好きなのか?」と自分の職業に疑問を持ったようだ。勿論、その服が個性的で人を引きつける何かがあると感じたからだ。

それ以来藤井は何度も市江の所に通いブランド化を説得した。
市江の答えはいつも同じかった。
「そのつもりはありません」と。

しかし、徐々に彼女にも変化があった。
「誰かのための一着を作りたい、そしてそれは先代を越えて。」
と思うようになっていった。

映画を見終わって私は石川啄木の短歌を思い出した。

こころよく
我に働く仕事あれ
それをし遂げて死なんと思う




監督:三島有紀子
原作:池辺葵
脚本:林民夫
製作:横澤良雄
   水口昌彦

キャスト 配役
中谷美紀:南市江
三浦貴大:藤井

製作年:2015年
製作国:日本
配給 :ギャガ

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